おでんちゃんのお勉強ー1
動物園に通うようになって「エンリッチメント」や「ハズバンダリートレーニング」という言葉を聞くようになりました。
「環境エンリッチメント」とは、飼育動物の正常な行動の多様性を引き出し、異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために、飼育環境に対して行われる工夫を指す。
と、Wikipediaにありますが、簡単にいうと、飼育している動物は本来持っている生態から外れた生活をしているので、それを環境(餌、感覚、認知、空間など)で改善してあげようという試みです。
例えば動物園ではブイなどが運動場に置かれていますが、それをオモチャとして遊んでもらって動物たちの退屈な時間を減らそうという目的なのです。
また、「ハズバンダリートレーニング」とは、動物の健康管理と共に、動物も人も安全に飼育するためのトレーニングを言い、動物自ら進んで私たちが望む行動をさせるトレーニングです。
言葉にすると難しいことのようですが、ペットを飼っているみなさんは自然にエンリッチメントやハズ・トレをしていると思います。
考えてみれば、私もそれに近いことはやってきていました。
例えば「手の上での腹出し食い」
おでんちゃんはやっと手の上で仰向けになることができました。
手の中で無心にオヤツを食べている様子が見られてすごく可愛いのです
飼い主の喜びのために練習していたことがハズバンダリートレーニングに繋がっていました。
動物にとって弱点のお腹を出すということはとても嫌なこと。
犬はそのお腹を出すことによって飼い主への服従を見せますが、ハムスターはそこまで認知機能が高くないので、飼い主に服従する意はありません。
でも、この腹出しができると、飼い主は腹部や身体を触ってハムの健康をチェックすることができるし、病院に行っても診察が楽にできるというメリットがあります。
そこで、なかなか仰向けできないおでんちゃんには
①手に慣れてもらう。
②手の上で仰向けにしてみる(嫌がって起き上がってしまう)
③手の上で仰向けにしてオヤツを与える(最初は不安でオヤツどころではないけれど、慣れるに従って仰向けでオヤツを食べるようになる)
④オヤツなしでも手の上で仰向けで落ち着いていられる
この順でトレーニングをしています。
おっとりした個体では手の上で腹出しで寝入ったりしてくれます。
おでんちゃんは今③の段階です。
「これも立派なトレーニングです」と動物園の飼育員さんにもお墨付きをいただき、おでんちゃんも飼い主も張り切っています。
他にハムのトレーニングとしてできることはないかなぁ。
次はおでんちゃんの「エンリッチメント」の取組み(大そうな^^;)について書きますね。
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